年間活動記録 2009年度

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3月15日~3月21日 「世界環流プログラム」で当学科学生がフィンランドの大学に滞在
平成22年3月には、フィンランドのトゥルク大学に、世界環流プログラムの一環として、環境応答研(西山佳孝准教授)の井上修平君(学部4年)が派遣されました。光合成研究では屈指のEva-Mari Aro教授の研究室を見学したり、ヨーロッパ中の学生が集うパーティーに出席するなど、学部学生にして世界というスケールを目の当たりにしました。この経験を通して、自分の意見を述べることの大切さや英会話の必要性に気付くなど、短い滞在期間にも関わらず大きな収穫を得て帰国しました。初めての海外がこの環流プログラムによって研究者としてかけがえのない素晴らしい体験になりました。

2月18日 卒業研究発表会を開催
分子生物学科の卒業研究発表会を開催しました。学部4年生の29名がこの1年間の研究成果を発表しました。この発表会のために、4年生は、2週間以上かけて発表スライドや原稿の作成、発表練習に取り組み、プレゼンテーション能力が飛躍的に向上しました。当日の発表会では、物怖じしない堂々とした発表、少し緊張してしまった発表など様々でしたが、どの発表も研究への熱意を感じられるものでした。来年度の研究室選びのために発表を聴講していた3年生にも、良い刺激となったことでしょう。

2月17日 修士論文発表会を開催
平成21年度の修士論文審査会が開催されました。分子生物学専攻の博士前期課程2年次の14名の大学院生が、ビデオプロジェクターとパワーポイントを使用した12分間の口頭発表によるプレゼンテーションと3分間の質疑応答を行ない、2年間の研究成果を発表しました。終了時間が予定より1時間ほど遅くなるほど、持ち時間をオーバーして議論が白熱しました。

2月16日 大学院理工学研究科博士前期課程分子生物学コース入学試験を実施
埼玉大学大学院理工学研究科(博士前期課程)分子生物学コースの平成22年度秋期入学試験が行われました。午前中は英語で出題された専門科目の筆答試験、午後からは面接試験を行いました。分子生物学コースでは、学部の早期卒業生や留学生などを主な対象とする秋期入学制度を開始しました。今回の選抜試験は、その第二回目となるものです。

2月16日~2月17日 大学院理工学研究科博士後期課程生命科学コース入学試験を実施
埼玉大学大学院理工学研究科(博士後期課程)生命科学コースの平成22年度第2次募集入学試験が行われました。16日は英語で出題された専門科目の筆答試験、17日は面接試験を行いました。

2月5日 博士論文発表会を開催
大学院理工学研究科博士後期課程理工学専攻生命科学コースでは学位論文発表会を理学部3号館2階セミナー室で行いました。各学生のプレゼンテーションの後、大勢の教員を前に熱心な議論が行われました。発表者と研究題名は以下のとおりです。
青原 勉「イネの二次細胞壁構築に関する研究」
原 義令「細菌の脂質合成初期過程の分子遺伝学的解析」
内山 純爾「大腸菌酸性リン脂質欠損によるσS蓄積機構の解析」

1月18日~1月26日 仲本準准教授がイギリスの大学の教育研究支援体制を調査
仲本準准教授(埼玉大学総合研究機構・環境科学研究センター准教授兼任)が、「教育研究高度化事業」による環境科学研究プロジェクト基盤整備のための情報収集や研究打ち合わせ等を目的として、米国ワシントン州にあるUniversity of Washington、The Center for NanotechnologyのFrancois Baneyx所長、及びWashington State University、School of Biological SciencesのGerald E. Edwards教授を訪問しました。1月22日には、School of Biological Sciencesの特別セミナーとして「Thermotolerance in Cyanobacteria: Role of a Homolog of Heat Shock Proteins」という演題で学術講演を行いました。

1月13日 大学院理工学研究科後期課程研究中間報告会を開催
博士後期課程の分子生物学領域の学生7名がこの一年の研究状況を報告しました。ビデオプロジェクターを使用したプレゼンテーションを行ない、その後十分に時間をとって白熱した議論が展開され、博士取得前の時期の学生にとって大いに刺激となりました。

12月17日 2年生学生面談を実施
12月17日午後、学生実験の一環として、分子生物学科2年生が、それぞれの担任を含めた3人の教員と15分ほどの個別面談をしました。卒業後の進路や、これまでの勉強の進み具合、現在受けている講義についての相談などで話が弾みました。

12月16日 都立翔陽高校での出張講義
大西教授が、都立翔陽高校(八王子市)の催し「大学模擬講義」の一つとして、約45人の1・2年生に対し、出張講義(90分)を行いました。テーマは、「生命と地球環境の共進化」です。

12月5日 未来の科学者養成講座-土曜ジュニアセミナーを開催
分子生物学科学生実験室で、未来の科学者養成講座Step2の第8回土曜ジュニアセミナーが行われました(14:30~16:00)。参加高校生2名と大西教授が、呼気や空気中の二酸化炭素を検出する実験をし、「光合成の話」という標題で、植物による光合成の仕組みと人類の営み、人類の将来についての講話を実施しました。

12月4日~12月5日 西山佳孝准教授がラン藻研究会を企画開催
かずさDNA研究所で西山佳孝准教授が研究会「ラン藻の分子生物学2009」を企画開催しました。国内外から110名の方が参加し、23件の口頭発表と42件のポスター発表がありました。

11月23日~11月30日 西山佳孝准教授がイギリスの大学の教育研究支援体制を調査
西山佳孝准教授が、イギリス・ダラム大学生物医科学部のToni Slabas教授の研究室を訪問し、ダラム大学における教育研究支援体制の調査を行いました。また、西山准教授とSlabas教授とが共同で進めている光合成の環境応答に関する研究について、打ち合わせを行いました。

11月18日 「世界環流プログラム」で韓国のLee先生が来日
韓国・ポハン工科大学よりYoungsook Lee教授をお招きし て、11月18日(水)13時より理学部3号館 11番教室で、分子生物学科セミナーを開催しました。「Heavy metal resistance genes and their use in phytoremediation」と題するご講演では重金属耐性遺伝子とその環境浄化への応用に関してご紹介いただきました。本セミナーは学部3年生の授業の一環としても企画され、多くの学生にとって初めて海外の一流の研究者と接する良い機会となりました。
また、翌日17時半から国際交流センターで開催された「世界環流パーティー」にもご参加いただきました。当学科の植物分子生理研究室(西田教授)からLee先生の研究室に留学した4名の学生(山岡・早川・森・横山)がプログラムの成果報告を行うという一幕もあり、Lee先生もご満足のご様子でした。

11月18日 沼田女子高校での出張講義
西山佳孝准教授が、群馬県立沼田女子高等学校に出張講義に行きました。「ゲノムから見える生命の世界」というテーマで90分の講義を行い、ゲノム、DNA、遺伝子、タンパク質について基礎的な内容を説明し、ゲノム解析から新たにわかってきたことや、今後の展開および課題について紹介しました。10名の1年生・2年生が熱心に聴講しました。

11月14日 生命科学講演会・同窓会の開催
11月14日(土)理学部3号館11番教室にて4名の本学科卒業生を講師にお招きして午後1時から4時まで「生命科学講演会」を開催しました。本学科卒業生、在学生、元・現教員など約70名が参加して熱心な質疑討論が行われました。演者は塚原俊文氏(1982年入学、現在は北陸先端科学技術大学院大学勤務)、山内正剛氏(1978年入学、放射線医学総合研究所)、南澤俊和氏(1989年入学、生化学工業(株))、矢島高二氏(1965年入学、北海道大学)で、それぞれご専門とされている研究活動を発表して頂きました。写真は演者のお一人と参加者の方々です。講演会に引き続き「分子生物学科同窓会総会」を開催しました。本同窓会は在学生ならびに卒業生の交流・親睦を目的としており、卒業生による在学生の勉学・就職支援などの今後の同窓会活動について協議しました。

10月24日 日原由香子准教授が埼玉大学創立60周年記念連続市民講座で講演 
埼玉大学創立60周年記念連続市民講座第8回に、日原由香子准教授が「ゲノム研究の現在  -埼玉から世界へ-」と題した講演を行いました。「ゲノム」、「染色体」、「DNA」などの遺伝に関する基礎的な用語の説明から始め、現在のゲノム研究の進捗を解説した後、埼玉大学で行なわれている研究と、埼玉大学での学生生活について紹介しました。専門的な内容であるにも関わらず、聴衆が熱心に聴き入っていた様子が印象的でした。

10月21日~10月24日 高橋康弘教授が招待講演
高橋康弘教授が、第82回日本生化学会大会のシンポジウムにて、「鉄硫黄クラスターの生合成を担うISC/SUFタンパク質の複合体構造から予想されるダイナミクス」と題する招待講演を行いました。

10月6日~10月9日 仲本準准教授が招待講演
仲本準准教授が、札幌で開催された国際会議(The 4th international congress on stress responses in biology and medicine)でシンポジウム(Adaptation to stress in bacteria)の企画と招待講演 "Functional specialization of two different GroEL homologues in cyanobacteria"を行いました。

10月5日 仲本準准教授が国際シンポジウムを開催
仲本準准教授が浅枝隆教授(理工学研究科環境科学・社会基盤部門)とともに、10月5日、埼玉大学総合研究棟1階シアター教室にて「Microbial responses to environmental stress: Molecular mechanisms and applications」という国際シンポジウム(環境科学研究センター第3回セミナー)を企画・開催しました。学外から招待された講演者は、Professor Wolfgang Schumann(ドイツ・バイロイト大学)、Professor Zengyi Chang(中華人民共和国・北京大学)、Professor Francois Baneyx(米国・ワシントン大学)及び養王田正文教授(東京農工大学)で、学内からは、坂本和彦教授、浅枝隆教授、川合真紀准教授と仲本准教授が講演しました。東京農工大学、東京農業大学、前橋工科大学、東京都水道局など学外の研究者・学生を含めて約70名の参加者がありました。

9月3日~10月3日 「世界環流プログラム」で当学科学生が韓国の大学に滞在
植物分子生理研(西田教授)の森(学部4年)と山岡(博士後期課程2年)は、「世界環流」型実践教育プログラムによる国際交流と共同研究を実施するため、大韓民国の浦項科学技術大学(Pohang University of Science and Technology; POSTECH )のYoungsook Lee教授の研究室を訪問しました。 アジアでも屈指の実験設備を有するPOSTECHの充実した研究環境に加え、Lee先生の研究室のメンバーがとてもフレンドリーであったので、たいへんスムーズに共同研究を実施することができました。近くて遠い国と思っていた韓国でしたが、本プログラムのおかげで、「韓国の人々はとても情にあつく、親切である」ことを知ることができました。今年度はプログラムの初年度ということですが、来年度以降もプログラムが継続して実施されることを強く望みます。最後に、留学にあたり、国際交流センターの中本先生、 Gulira先生、渡辺さんほかのスタッフの方々にたいへんお世話になりました。この場を借りて御礼申し上げます。

9月19日 日原由香子准教授が日本植物学会奨励賞を受賞
日原由香子准教授が、山形大学で開催された日本植物学会第73回大会において、第6回日本植物学会奨励賞を受賞しました。この賞は、優れた研究を行っている若手研究者に授与されるものです。日原准教授は、光合成生物の環境応答の分子機構の解明を研究目標として、シアノバクテリアを材料に活発な研究を展開していますが、その研究のほとんどが、当学科において、修士および卒研の学生を主体とした小さなグループを率いて行われたものであるという点においても高い評価を受けました。

9月11日 企業見学会を実施
学科3年生と大学院生を対象とした企業見学を行いました。参加者は28名で、神奈川県鎌倉市の中外製薬鎌倉研究所を訪ねました。会社概要、創薬プロセス・技術、等を説明していただき、各実験室、装置、等を見学させていただきました。参加学生からは企業活動、研究員の仕事、創薬、等に関して活発な質問がありました。

9月5日 未来の科学者養成講座-土曜ジュニアセミナーを開催
戸田公園管理棟にて、「未来の科学者養成講座-土曜ジュニア セミナー」の一環として、是枝講師が「きれいな水ってどんな水?」と題して 実習を行いました。実習には小学生28名、中学生1名が参加し、人類にとって 大切な水資源をきれいに保つ方法について、埼玉大学が関わっている戸田公園ボートコースの水質改善事業を例に、簡単な実験を通して学びました。

8月30日  理学部オープンキャンパス(大学説明会)を開催
分子生物学科では理学部3号館において、西田学科長による学科の説明の後、学科教員による学科内見学と、大学生・大学院生を交えた研究紹介や談話会が行われました。8月10日の大学説明会に引き続き2回目の説明会でしたが、予想を上回る81名という多数の参加者があり、学科の教員や学生と密な対話が行われました。

8月30日~9月2日 高橋康弘教授が海外出張
高橋康弘教授が、米国ジョージア大学で行われた「5th International Conference on Iron-Sulfur Cluster Biogenesis and Regulation」に招待され、「Structural Studies on the Fe-S Cluster-Bound Holo-form of IscU」と題した講演を行いました。この国際会議は鉄硫黄タンパク質の研究者間の交流と情報交換を目的としたもので、連日朝8:30から夜10:30まで、研究発表と討論が行われました。写真は、手強い競争相手と肩を組んでいるところです。

8月20日 学科教員によるSPPプログラムを実施 
8月20日に埼玉県教育センターと共同で、SPPプログラム「平成21年度授業力を高める観察・実験研修会」の一環として、西田生郎教授が「生体膜実験の入口膜脂質の抽出と分析法」というテーマで研修会を実施しました。10名の参加者が、小松菜から抽出した脂質を二次元シリカゲル薄層クロマトグラフィーで展開・分離する実験を行いました。

8月18日、19日 大学院博士前期課程の入学試験を実施
平成21年度埼玉大学大学院理工学研究科分子生物学コースの入学試験が、8月18日(火)(筆答試験)、19日(水)(面接試験)の2日間行われました。学科所属の学部4年生の多くが、他大学や留学生の志願者とともに、試験に臨みました。34名の志願者があり、28名が合格しました。

8月10日 理学部オープンキャンパス(大学説明会)を開催
副学長の挨拶の後、西田学科長による分子生物学科の教育・研究の方針・プログラムに関する説明を行いました。その後、分子生物学科のある理学部3号館に移動し、学科教員総動員で学科内見学を行いました。普段は目にすることのできない、研究室や実験機器などのハイレベルな研究環境を見てまわりました。見学の最後は学科の研究内容紹介のポスターを展示した学生実験室で、教員や大学院生たちが、見学者の質問に答えました。朝方に激しい雨が降り、心配されましたが、天気のあまりよくない中、午前午後の2回行われ、午前中は135名、午後は54名と、大勢の見学者が訪れました。

7月17日 分子生物学科バーベキューパーティーを開催
7月17日午後、秋が瀬公園にて分子生物学科バーベキューパーティーを開きました。朝まで降った雨も止み、約40名の学科教員・学生が集い、焼きそばやグリルに舌鼓を打ち、親交を深めました。

7月9日 東京農業大学第一高等学校での模擬講義
本学科の朝井計准教授が、東京農業大学第一高等学校で行われた大学体験模擬授業講座の一つとして、大学の講義を紹介する模擬講義を行いました。東京農業大学第一高等学校の高校1年生と2年生の40人程度の希望者がこの講義を受講しました。生物や化学を始めて間もないようで、少し難しかったようですが、皆熱心に聞いていました。

6月28日~ 「世界環流プログラム」で韓国の留学生が滞在
世界環流プログラムの一環として、6月28日(日)から一ヶ月半の日程で、韓国POSTECHの修士2年Sangwoo Kim君と学部学生のHyeong Jin Na君が滞在し、西田生郎教授の指導により植物の脂質解析の手法を学びました(写真の2人)。彼らとの英語でのdiscussionは研究室の学生にとっても良い刺激になりました。二人は学科のレクリエーション大会やセミナーにも積極的に参加し、多くの学生が交流を深めました。

6月27日 分子生物学コースの大学院説明会を開催
生命科学系専攻・分子生物学コース大学院説明会を開きました。埼玉大学所属の学部4年生に加え、3年生や他学科の学生、学外の学生、社会人などの約30名の参加がありました。

6月24日 分子生物学科セミナーを開催 
理学部3号館に加藤國基博士(日本化薬株式会社創薬研究所、慶応大学理工学部化学科をこのたびご退官)をお招きし、「分子標的抗がん剤の耐性克服研究-Onco知新-」の演題でご講演いただきました。がん治療領域(Oncology)における先達の足跡(温故)から有機合成的手法を取り入れた最新の分子標的治療薬(知新)にまで話が及び、製薬企業や癌の基礎研究を志望する学生にはがん治療の現実を知るよい機会になりました。また、今回は基礎化学科からも多くの参加者がありました。Oncologyは分子生物学と有機化学が融合した新たな学問領域であり、分子生物学科、基礎化学科それぞれの学生が大いに刺激を受けたことと思います。

6月13日~18日 朝井計准教授のグループが海外出張
朝井計准教授、矢野晃一君(博士2年)、イーリーメンさん(博士2年)が、米国カリフォルニア州サンディエゴで行われた「第5回国際グラム陽性細菌会議・第15回国際枯草菌会議」(http://www.grampositiveconference.org/index.html)に出席し、発表を行いました。米国・欧州の研究者を中心に200人を超える参加者がありました。

6月8日~12日 「世界環流プログラム」で韓国の大学と学術交流開始
藤木友紀助教の引率により博士2年の山岡靖代さんと修士1年の早川慶紀君が、韓国のポハン工科大学(POSTECH)を訪問しました(左写真)。二人は世界環流プログラム事業によりそれぞれ9月と10月の一ヶ月間、Lee教授の研究室に派遣されます。今回の滞在では韓国語も交えて研究紹介や活発な議論を行い、韓国の学生との交流も深めることができました。アジアトップクラスの研究機関での留学生活が今から楽しみです。

6月3日~6月7日  西田生郎教授、日原由香子准教授が招待講演
西田生郎教授、日原由香子准教授が、つくば国際会議場で開催された第5回日独二国間セミナー"From Photoreaction to Biomass: Phototrophs in Ecosystems and Biotechnology"で招待講演を行いました。40名ほどの日独および第三国の研究者が、筑波のホテルに合宿状態で、最新の研究成果について密度の濃い発表・討論を繰り広げました。

6月5日 分子生物学科セミナーを開催
近畿大学工学部・生物化学工学科の仲宗根 薫 教授をお迎えして「高度好塩性アーキアHaloarcula japonicaにおける遺伝子発現システムのポストゲノミクス」と題する講演をしていただきました。この微生物はおむすび型をした奇妙な生物で、中園先生はその先駆者的な研究をゲノム解析レベルでされています。会場には40人ほどの教員・学生が集まり、ご講演の後には盛んな議論が行われました。

6月4日 FM浦和で分子生物学科の紹介を放送 
18時からのFM浦和 (78.3 MHz) 「ラジオキャンパス」内、埼玉大学インフォメーションのコーナーで、分子生物学科の紹介が放送されました(収録は5月27日)。修士課程1年の谷口綾さん、学部4年の小島一誠君がMCからの埼玉大学理学部分子生物学科に対する質問・疑問に学生の視点から答えました。放送内容はこちらをご覧下さい。

5月23日~29日 小竹敬久准教授が海外出張
小竹敬久准教授が、スウェーデンのストックホルムで開催された日本学術振興会ストックホルム事務所主催のコロキウム、Green Chemistryに参加し、研究発表を行いました。本コロキウムは日本とスウェーデンの間の研究者間の交流を目的としたもので、王立工科大学(AlbaNova Univ. Centre, KTH)で開催され、バイオマスの利用に関して先進的な研究発表が行われました。

5月23日~28日 仲本準准教授が海外出張
仲本準准教授が、クロアチアのDubrovnikで開催された、分子シャペロンに関するEMBOカンフェレンス「The Biology of Molecular Chaperones: Cellular Protein Homeostasis in Disease and Aging」に参加し、研究発表を行いました。このカンフェレンスには、F. Ulrich Hartlをはじめ、分子生物学・生化学を先導する研究者が多数集いました。

5月19日 トヨタ自動車名誉会長・豊田章一郎氏の訪問
トヨタ自動車名誉会長・豊田章一郎氏が分子生物学科・西田研究室を訪問されました。西田研究室で実施しているコンポン研究所との受託研究「植物のCO2固定・貯蔵機能向上のための基盤研究」の実施状況と、ブロッコリーDNAの抽出実験を見学されました。抽出された DNAを実際にご覧になり、 分子生物学実験についての理解をいっそう深められたご様子でした。たいへんお忙しいスケジュー ルの中のご訪問でしたが、研究室一同は、受託研究成果の応用に対する大きな期待を感じました。

5月13日 社会人セミナー(女性科学者育成支援)を開催
松井恭子博士((独)産業技術総合研究所ゲノムファクトリー研究部門)をお招きし、「人生の宝探し」の演題でご講演いただきました。松井博士はCRES-Tとよばれる新たな遺伝子工学技術の研究開発の中心的役割を担うとともに、実用化をめざしたベンチャー企業の立ち上げにも携わっています。セミナーではご自身の結婚や子育てにも話題が及びましたが、変わらない研究への情熱と常に前向きな姿勢が印象的でした。女子学生からは「女性が研究者を職業に選ぶことへの不安」「家庭と仕事の両立」などの質問も多く出ましたが、女性の視点にたった貴重なアドバイスをいただくことができました。

4月22日 分子生物学科セミナーを開催
東京大学大学院理学系研究科生物科学専攻の平野博之教授をお招きして、理学部3号館11番教室で分子生物学科セミナー(世話人は原弘志准教授)を行いました。「植物の幹細胞の維持と花の発生を制御する遺伝子のはたらき─単子葉類のモデル植物イネを中心として─」という演題で講演をしていただきました。

4月18日 多摩森林科学園での遠足
学科教職員・学生の親睦を目的とし、東京都高尾にある多摩森林科学園を見学しました。同園には1,700本もの様々な品種のサクラが植 えられており、今を盛りに咲き誇るサクラの花を愛でながら、広大な園内を散策しました。見学後は近くの陵南公園でお弁当を広げておしゃべりに花を咲かせ、研究室間の交流を深めました。

4月15日 分子生物学科セミナーを開催 
イギリス・ケンブリッジ大よりPaul Dupree博士をお招きして、理学部3号館11番教室で、分子生物学科セミナーを開催しました。Dupree博士は植物細胞 壁分野のリーディングサイエンティストで、「Synthesis of plant cell wall glucomannan and xylan」と題する講演では、細胞壁多糖類を合成する酵素やその遺伝子に関して最新の知見をご紹介いただきました。英語によるセミナーでしたが、学部生、大学院生からも多くの質問が寄せられ、大いに盛り上がりました。セミナー後には、分子生物学科生体物質研究室(円谷教授)の研究室ゼミを開催し、学生の研究発表に対してDupree博士から様々なコメントやアドバイスを頂きました。

4月9日 平成20年度分子生物学科新入生歓迎会  今春、分子生物学科に43名(男性22名、女性21名)の学生が入学しました。そのうち2名は中国からの留学生です。4月9日(木)、新入生ガイダンスと歓迎を行いました。午前中は主に教養教育のガイダンスを行い、昼食後に新入生と教職員全員で理学部3号館前にて記念撮影を行ったのち、午後は卒業要件や履修方法を中心に再び新入生ガイダンスを行いました。ガイダンス終了後には、理学部3号館内の実験設備・研究室や研究内容を教員が案内・説明する館内ツアーが行われました。その後分子生物学科の教職員による新入生の歓迎会が理学部3号館にて開催されました。歓迎会では軽食をとりながら懇話するとともに、新入生や教職員の自己紹介がたっぷりと時間をとって行われ、互いに親睦を深めました。午前中のガイダンスから歓迎会まで、長い1日となりましたが、新入生全員が参加しました。

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