年間活動記録 2012年度

2023年度 |2022年度 |2021年度 |2020年度 |2019年度 |2018年度 |2017年度 |2016年度 |2015年度 |2014年度 | 2013年度 | 2011年度 | 2010年度 | 2009年度 | 2008年度 | 2007年度 | 2006年度

3月16日 松本幸次教授の最終講義および記念パーティー
遺伝情報研究室の松本幸次教授が、2013年3月末をもって定年退職されました。3月16日(土)の14:00~15:30に理学部講義実験棟1階1番教室で最終講義をしていただき、それに続けて、16:00~18:00に埼大生協第1食堂(けやきホール)で記念パーティーを行ないました。ゆかりのある先生方や研究室の歴代の卒業生をはじめ、約130人の参加者を得て、盛大な最終講義・記念パーティーとなりました。

3月6日~10日 仲本準准教授がタイの大学・研究所を訪問
仲本準准教授が、タイの主要な大学や研究所を訪問し、講演等を行いました。National Center for Genetic Engineering and Biotechnology(国立遺伝子工学・生物工学研究所。英略称:BIOTEC)のApiradee Hongsthong博士を訪問し、情報交換や今後の共同研究の打合せ・計画策定等を行い、さらにKing Mongkut's University of Technology-Thonburi(モンクット王工科大学トンブリ校)やChulalongkorn University(チュラロンコン大学)で「Molecular Chaperones in Cyanobacteria」という演題で学術講演を行いました。

仲本準准教授が国際学術誌特集号を編集
仲本準准教授が、理化学研究所の長田裕之博士(埼玉大学大学院理工学研究科客員教授)と共に、国際学術誌Current Pharmaceutical Design(インパクトファクター:3.870)の特集号Molecular Chaperones as Drug Targets(第19巻 3号307~492ページ)をGuest Editorsとして企画・編集しました(2013年1月刊行)。分子シャペロンが癌や神経変性疾患等の難病に関与することが明らかにされていますが、この特集号では、日米欧印や南アフリカの研究者による、分子シャペロン(熱ショックタンパク質)の構造・機能に関する基礎研究や、分子シャペロンの機能を特異的に制御する薬剤 (分子標的薬剤) の探索・開発研究等に関する総説が収められています。  12月1日 博士後期課程学生が学会ポスター賞を受賞
植物分子生理研究室の大鶴真寿美さん(博士課程3年生)が、11月30日-12月1日に甲南大学で開催された第25回植物脂質シンポジウムにおいてポスター賞を受賞しました。植物のミトコンドリア膜脂質の組成変化と呼吸活性の制御を結びつけたユニークなアプローチが高く評価されました。     

3月2日 西田生郎教授が学術雑誌の編集長に就任
西田生郎教授は 2013.3.2から4年間の任期で、日本植物学会の国際誌 Journal of Plant Research (JPR) (日本語HP http://bsj.or.jp/JPR/JPR_top.php )(英語 HP http://www.springer.com/life+sciences/plant+sciences/journal/10265?cm_mmc=sgw-_-ps-_-journal-_-10265)の編集長に就任しました。 JPRは、2009年には「植物学及び医学分野で過去100年に重要な発見を報告した 100の国際誌の1つ」に日本から唯一選ばれています( http://dbiosla.org/publications/resources/dbiol100.html)。編集長就任の挨拶は、 JPR5月号の 巻頭のEditorialで公表される予定です。

12月1日、12月8日  放送大学埼玉学習センターにて面接授業
仲本準准教授が「蛋白質の世話役・シャペロン」(全8コマ)と題した放送大学の面接授業を行いました。

11月28日 分子生物学科セミナーを開催
花王(株)加工・プロセス開発研究所の熊本吉晃上席主任研究員により「未利用バイオマスのカスケード利用による食糧油脂及びマテリアル変換産業の創出 ~マテリアル変換としてのセルロースナノファイバーの研究動向~」と題した講演が行われました。

11月22、23日 遺伝情報・分子統御研究室がセミナー合宿を実施
遺伝情報・分子統御研究室の2研究室が、山梨県甲府市勝沼にある ぶどうの丘でセミナー合宿を行いました。学生の研究報告会の後は、活発な議論を行うとともに懇親会や2日目にはマンズワイン等のワイナリー見学も行いました。

11月17日 生命科学講演会ならびに就職支援懇談会を開催
理学部3号館11番教室にて、本学科卒業生を講師にお招きして午後1時から「生命科学講演会」を開催し、引き続き卒業生による「就職支援のための懇談会」を開催しました。本学科の卒業生、在学生、現・元教員(総計78名)が参加しました。 講演会の演者は2名で、武井恒知氏(1965年入学 生化1回生 博士課程3回生 岩手医科大学医学部 元東京田辺製薬(株)現在の田辺三菱製薬(株))には、「呼吸困難な未熟新生児を救命する肺サーファクタント製剤の創薬研究」と題して、重篤な呼吸障害(新生児呼吸窮迫症候群:IRDS)の治療に大きく貢献した世界初の治療薬 サーファクテン®の開発研究について紹介していただきました。詳しい講演内容については、講演抄録をご覧ください。続いて鈴木茂生氏 (1985年入学 生化21回生 森永製菓(株))には、-おいしく・たのしく・すこやかに- と題して、商品開発、生産、マーケティング、海外勤務の経験によって得た、“仕事”に要求されるスキルについて紹介していただきました。

今回の新機軸である卒業生による「就職支援のための懇談会」には沢山の在学生(大学院生、学部学生 総計36名)が参加し、熱心に先輩に相談する姿が見られ、大変有意義な企画となりました(写真上)。講演会の演者の方々には、今回の企画に十分な配慮をされた大変すばらしい御講演をいただきました。本会に先立って12時30分より「生化学科/分子生物学科同窓会総会」が開催され、卒業生による在学生の勉学・就職支援を含めた同窓会活動、卒業生名簿の作成について協議しました(写真下)。また5時からは懇親会が開かれ、同窓生は旧交を温め、また在学生は諸先輩と親しく話す機会をもつことが出来ました。
 

11月14日~11月27日 仲本準准教授がハンガリーのBiological Research Centerを訪問
仲本准教授が、日本学術振興会とハンガリー科学アカデミーHungarian Academy of Sciences(HAS)による二国間交流事業共同研究のために、ハンガリーSzegedにあるBiological Research Center(Centre of Excellence of the European Union)の Laszlo Vigh博士(HASのfull member)を2012年11月14日から11月27日までの日程で訪問し、教授の研究グループ(Institute of Biochemistry)と共同研究や情報交換を行いました。11月22日には、「Targeting Hsp90: Modulation of the chaperone function by small molecules」という演題で研究所の学術講演を行いました。なおInstitute of Plant Biology のImre Vass博士(Institute director)、Győző Garab博士やGábor Horváth博士らの研究者とも情報交換を行いました。

11月2日  円谷陽一教授がフード・アクション・ニッポンアワード2012を受賞円谷教授が教育学部川嶋かほる教授ならびにオープンイノベーションセンター東海林義和特命教授と共同で、フード・アクション・ニッポンアワード2012の「研究開発・新技術部部門」優秀賞を受賞しました。本賞は日本の食料自給率(2011年度は39%)向上を目指して、農林水産省の支援のもとに主催者が事業者・団体・個人の優れた取り組みを表彰するものです。埼玉大学は独立行政法人化後は特に、地域貢献、産学連携活動を推進しています。その活動の一つとして民間企業の皆様と連携して、大麦製粉技術の開発、美味しい大麦食品の開発に取り組んでいます。今回の受賞は、汎用性の高い「機能性大麦粉」の開発が評価されたものです。詳しくは受賞内容に関する資料、ならびに主催者のホームページ資料を参照して下さい。写真は研究室スタッフが開いたお祝いの一コマで、写っているパンは大麦配合です。

10月31日 分子生物学科セミナーを開催
スペイン・サンチアゴ・デ・コンポステーラ大学のAna Otero准教授のセミナーを、10月31日にHiSEP/分子生物学科・環境科学研究センター共催セミナーとして開催しました。細菌のクオラムセンシングとその阻害物質に関して最新の知見を紹介していただきました。クオラムセンシングの研究は、細菌感染症の予防や治療に役立つことが期待されています。分子生物学科や理学部HiSEPから多くの学生や教員が参加しました。

9月29日、10月13日 佐藤栄学園・花咲徳栄高等学校生を対象に体験実習を実施
佐藤栄学園・花咲徳栄高等学校の生徒(25名)が参加した体験実習で西田生郎教授と藤木友紀助教が「油脂の分析—マーガリンとバターの比較」「ラムダファージDNAの制限酵素による解析」の実習指導を行いました。

10月2日~10月14日 外国人研究者の訪問
日本学術振興会とハンガリー科学アカデミー(Hungarian Academy of Sciences)による二国間交流事業共同研究のために、ハンガリーBiological Research Centerの研究員である Ana Maria Pilbat博士及びMárta Dorogi博士が、2012年10月2日から10月14日までの日程で仲本準准教授(日本側代表者)を訪問し、共同研究の進捗状況を報告すると共に、今後の研究計画の打合せを行いました。また、博士らは生物物理学的解析手法に関する研究室セミナーを行いました。学生と昼食を共にし、夜遅くまで研究室で学生と過ごし、日光植物園も共に訪問することで、学生と交流を深めました。

9月25日 分子生物学科セミナーを開催
ドイツ・ロストック大学のMartin Hagemann教授、フライブルク大学のWolfgang R. Hess教授による講演が行われました。Hagemann教授はシアノバクテリアの塩ストレスに対する応答について、Hess教授は最近明らかになってきたnon-coding RNAがシアノバクテリアの環境応答に果たす役割について、分かりやすく話して下さいました。下の写真は学生とのディスカッションの様子、両教授を囲んで行われたパーティーの様子です。

9月20日 ビール工場・食品工場を見学 就職支援の一環として9月20日に工場見学を実施しました。引率教員3名を含めて、分子生物学科の4年生を中心に、大学院生を交えて総勢44名で、神奈川県にある日清食品の関連施設、味の素とキリンビールの工場を訪ねました。日清では即席麺の製造工程を実際に体験するとともに、後者の工場では整備された見学コースと内容で、両社の製造に関するこだわりやエコロジーへの関心など、興味深い話を聞くことができました。

9月10日~9月17日 理数学生応援プロジェクト「平成24年度国内留学プログラム」の派遣学生が研究室体験
静岡大学理学部生物科学科3年の柿本さんが分子生物学科代謝学究室(仲本準准教授)において、分子シャペロンの働きに関する基礎知識の理解を深めるために、研究室体験をしました。静岡大学は、理数学生応援プロジェクトの一つとして「(学生に自主性とたくましさを会得させることを目的とした)武者修行プログラム」を始めましたが、代謝学研究室で研修した静岡大学の学生さんは、柿本さんで3人目です。

9月7日 分子生物学科セミナーを開催
埼玉大学環境科学研究センターの高木優教授により「新しい遺伝子サイレンシング法を用いた植物の機能改変」と題した講演が行われました。


9月4日 分子生物学科セミナーを開催
瀬戸内海区水産研究所・環境保全研究センターの紫加田知幸博士により「赤潮鞭毛藻の日周鉛直移動」と題した講演が行われました。

9月1日〜10月31日「世界環流プログラム」で韓国のポハン工科大学に留学
植物分子生理研究室(西田生郎教授)の学部4年生の加藤あすかさん、本間あゆみさん、矢竹美樹さんが、大学院修士課程2年の工藤一正君と池田拓基君の引率のもと、それぞれ三週間ずつ、韓国ポハン工科大学に滞在しました。Youngsook Lee教授の指導のもと、藻類の油脂をバイオエネルギーに利用する実験系の開発に取り組みました。韓国の済州島で行われた第10回国際植物分子生物学会議には研究室総出で参加し、最終日にはハイキングで多くの研究者と交流を深めることができました。

8月20日、21日 大学院理工学研究科博士前期課程の入学試験を実施
平成24年度大学院理工学研究科の入学試験が、8月20日(筆答試験)、21日(面接試験)の2日間実施されました。分子生物学科の学部4年生の多くが、他大学の志願者とともに臨みました。

8月5日~8月10日 日原准教授のグループが、ポルトガルで開催された国際学会で研究発表
ポルトガルのポルトで開催された第14回国際原核光合成生物会議(ISPP2012)で、日原由香子准教授と、大学院博士課程1年生の門脇太朗君、鬼沢あゆみさんが研究発表を行いました。


7月17日
 東京都立北園高等学校生を対象に模擬講義を実施
東京都立北園高等学校の2年生90名(引率教員2名)が埼玉大学の見学に見えられました。見学プログラムの一環として、二手に分かれて1時間の模擬講義を聴講して頂きました。本学科では41名を対象に円谷陽一教授が「糖鎖生物学:血液型の話」のテーマで講義を行いました。高校生の皆さんにとって模擬講義聴講の目的も様々かと思いますが、高大連携の取り組みとして、高校生の皆さんの勉学の刺激になれば有難いと思っています。


6月28日~8月27日 「世界環流プログラム」で韓国からの留学生2名が滞在
韓国ポハン工科大学の博士課程Daewoong Hong君と学部生のSeungjae Shin君が植物分子生理研究室に滞在し、藻類を使った脂質解析に取り組みました。研究室の学生たちも積極的に英語でのセミナーや実験の議論に参加し、また、軽井沢山荘への研究室旅行などで交流を深めました。

6月27日 社会人セミナーを開催
本学科を平成10年度に卒業した中川ひさの氏 (協和発酵キリン㈱ 営業本部 千葉埼玉支店)をお招きして、学科学生、大学院学生の就職活動支援を目的とした社会人セミナーを開催しました。学生・教員約40名が出席しました。講演内容は、ご自身の就職活動体験からは、自分が希望する職種、企業のイメージを早くから明確にすること、OBに連絡をとり相談することが内定を得るのに有効であることなどを述べられ、また現在のお仕事からは、営業という企業活動が、企業にとっては最も重要な外部との接触の機会であること、このため異業種との接触の機会もたいへん多く、絶えず幅広い勉強が必要となる業務であることなどを述べられました。講演後は活発な質疑応答があり、また懇親会ではたいへん親しくお話をすることが出来ました。在学生の就職活動の取り組みに、営業という業務内容の理解に、また将来の社会人を展望するうえでたいへん有意義でした。

6月26日 西武文理高校での出張講義 
大西純一教授が、「生命と地球の共進化」と題した講演を行いました。

5月29日、6月7日 大西純一教授が放射能講演会にて講演
5月29日には三富(さんとめ)地区農業振興協議会総会にて、6月7日は県民活動センター(伊奈町)講演会にて、「放射線の人体への影響」と題した講演を行いました。

5月26日 大西純一教授が桑前工業会(東工大同窓会組織)埼玉県支部にて講演
第20回技術研究会にて「地球環境史から考える人類の現在と将来」という演題で講演を行いました。

5月16日 社会人セミナーを開催
本学科を卒業し・大学院を平成6年度に修了した山下研也 氏 (極東製薬工業(株) 品質保証部 勤務)をお招きして、学科学生、大学院学生の就職活動支援を目的とした社会人セミナーを開催しました。 学生・教員約50名が出席しました。 講演内容は、ご自身の就職活動体験談、仕事に必要なスキルとは何か、仕事は何か、社会人と学生時代との違い、学生の皆さんに期待すること等、ご自身の経験をもとに魅力あるお話をして頂きました。講演後は出席者との活発な質疑応答があり、また懇親会では親しくお話をすることが出来ました。在学生の就職活動の取り組みに、さらには将来の社会人としての社会活動と生活を展望することにたいへん有意義でありました。講演の際に紹介していただいた図書は、本年度の分子生物学科推薦図書にも加えさせていただきました。

5月10日~13日 仲本準准教授が、イタリアで開催された国際会議で研究発表
仲本準准教授が、イタリアのミラノ近郊で開催された欧州生物工学連合国際会議「Microbial Stress: from Molecules to Systems」に参加して’ Cyanobacterial DnaK2: its connection with Hsp90 (HtpG) and lipid membrane’と題する口頭発表を行いました。仲本准教授の発表は、学術雑誌New Biotechnologyに掲載されるこの国際会議録(conference report)で紹介される予定です。

5月9日 分子生物学科セミナーを開催
東京大学大学院理学系研究科の平野博之教授により、「転写抑制による植物の発生制御 -- メリステムの機能と花の発生」と題した講演が行われました。

4月25日 分子生物学科セミナーを開催
ハンガリー科学アカデミーのZoltan Gombos教授により、「Study of the structure of photosynthetic complexes and the effect of phosphatidylglycerol on cyanobacterial cell fission」と題した講演が行われました。Gombos教授の来訪は昨年11月に続いてこれが2回目でした。

4月4日 平成24年度分子生物学科新入生歓迎会今年度、分子生物学科では40名の新入生を迎えました。4月4日には分子生物学科新入生ガイダンスを行い、それにひき続いて理学部3号館内の実験設備・研究室や研究内容を教員が案内・説明する館内ツアーを行いました。その後、分子生物学科の教職員による新入生歓迎会が開催されました。歓迎会では軽食をとりながら懇話するとともに、新入生や教職員の自己紹介がたっぷりと時間をとって行われ、相互に親睦を深めました。