年間活動記録 2010年度

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3月8日~18日 「世界環流プログラム」で学生2名がフィンランドの大学に滞在
世界環流プログラムの一環として、植物分子生理研(西田生郎教授)の大鶴真寿美さん(大学院博士課程1年)と、環境応答研(西山佳孝准教授)の濱口卓也君(学部4年)がフィンランドのトゥルク大学のEva-Mari Aro教授の研究室を訪問しました。Aro教授をはじめ研究室のメンバーが非常に気さくであったため、すぐに研究室になじむことができ、充実した研究生活を送ることができました。週末には観光地に案内して頂き、短い期間でしたが研究室の方と非常に仲良くなることができました。この経験を通して、フィンランドの人の温かさを感じることができました。また、英語でコミュニケーションをとることの難しさを体験し、英語の学習の必要性を改めて感じました。

3月1日~5日 西山佳孝准教授、日原由香子准教授、学生2名が、岡山で開催された国際会議で研究発表
岡山で開催された日本フィンランド二国間セミナー「Future prospects of photosynthetic organisms: from genomes to environment」にて、西山佳孝准教授と日原由香子准教授が招待講演、大鶴真寿美さん(大学院博士課程1年)と江島加余子さん(大学院修士課程2年)がポスター発表を行いました。

2月17日 卒業研究発表会を開催
平成22年度の卒業研究発表会を開催しました。学部4年生の31名がこの1年間の研究成果を発表しました。充実した研究内容を、よく練ったプレゼンテーションで発表している学生が多く、熱意を持って卒業研究に取り組み、さらに発表会に向けて口頭発表の練習を重ねてきたことが良く分かりました。重度の筋ジストロフィー症と闘いながら、分子生物学科の学生として学んできた森 林太郎君は、卒業研究の成果「ジストロフィン遺伝子と筋ジストロフィーの治療についての総説」を口頭発表しました。

2月16日 修士論文発表会を開催
平成22年度の修士論文審査会を開催しました。分子生物学専攻の博士前期課程2年次の20名の大学院生が、ビデオプロジェクターとパワーポイントを使用した12分間の口頭発表によるプレゼンテーションと3分間の質疑応答を行ない、2年間の研究成果を発表しました。聴きごたえのある発表が多く、学会発表に参加しているようでした。

2月9日 日原由香子准教授が、科学技術振興機構(JST)のさきがけ研究者として採択
科学技術振興機構(JST)による戦略的創造研究推進事業「さきがけ」の平成22年度新規研究課題(第2期)の採択研究者および研究課題が発表されました(http://www.jst.go.jp/pr/info/info781/index.html )。研究領域「藻類・水圏微生物の機能解明と制御によるバイオエネルギー創成のための基盤技術の創出」にて、日原由香子准教授の提案した研究課題「グリコーゲンから油脂へ:シアノバクテリア変異株の代謝改変」が採択されました。本研究では、細胞サイズが大きくグリコーゲンを高蓄積しているシアノバクテリアの変異株に、さまざまな酵素遺伝子を欠失・導入して代謝改変を行い、高蓄積しているグリコーゲンを、脂肪酸・油脂に変換することを目指します。

2月5日 分子生物学科で研究指導を受けた高校生2名が、科学の芽育成プログラムの研究発表会にて口頭発表
科学者の芽育成プログラム(http://www.mirai.saitama-u.ac.jp/archives/2136 )の今年度閉校式と共に、テーマ研究コース参加者の研究発表会がありました。分子生物学科関係では、不動岡高校2年の黒川優さんが「人の皮膚表在菌の研究」(指導大西純一教授)について、西武学園文理高校2年の大野ひかりさんが「カビやキノコの培養と同定」(指導小竹敬久准教授)についてそれぞれ20分間の発表を行いました。

1月30日~2月4日 西田生郎教授のグループが、アメリカ合衆国で開催された国際会議で研究発表
テキサス州ガルベストンで開催された「植物脂質の構造、代謝、機能」に関するゴードンコンファレンスで、西田生郎教授と山岡靖代さん(大学院博士課程3年)が口頭発表(招待講演)、藤木友紀助教がポスター発表を行いました。

1月26日 就職セミナーを開催
1月26日に就職セミナーを開催しました。講演者は大学院理工学研究科分子生物学コースの平成21年度修了生の須永愛さんで、昨年3月に卒業後現在は株式会社東京エレクトロン ソフトウェア・テクノロジーズに勤めています。現在の職務内容は半導体製造装置に組み込むソフトウェアの開発とのことでした。入社してからの約10ヶ月間の新人から見た会社について、業務内容や会社の雰囲気、入社してから今までどんなことをしてきたのか、などが紹介されました。講演には学部3年、修士1年を含め20名程が集まり、講演後は談話会を開催し、卒業生として就職活動のアドバイスなどももらえました。

1月26日 就職講演会を開催
埼玉大学理工学研究科物質科学部門/工学部応用化学科 教授の小林秀彦先生をお招きして就職講演会を開催しました。小林先生は所属される応用化学科で長年にわたって学生の進路指導に携わっており、企業の採用人事にも精通されております。今回は、工学部での就職支援・指導活動をベースにして、本学科の就職希望学生にとっては、希望する企業等に採用されるためにどのような準備・活動が必要か、教員にとっては、学生の希望がかなえられるような就職指導の工夫、等についてご講演を頂きました。

1月10日~14日 日原由香子准教授がスイスで開催された国際会議で招待講演 
日原准教授が、スイスVillars-sur-Ollonで開催されたスイス日本二国間セミナー「Adaptation of the plastids to various environmental conditions: Evolution, acclimation and regulation」に招待され、「Light acclimation and transcriptional regulation in cyanobacteria」という演題で講演しました。

1月10日~12日 仲本準准教授が南インドで開催された国際会議で招待講演
仲本准教授が、南インドChidambaramの、Annamalai Universityで開催された国際会議「International Conference on Natural Products and Biomedical Technology (ICNPBT-2011)」に招待され、「Modulation of the Hsp90 function by small molecules」という演題で講演しました。1月13日には、タイのKing Mongkut's University of TechnologyのCheevadhanarak准教授(Deputy director for research)やHongsthong 博士を訪ね、研究室セミナーを行い情報交換を行いました。

1月8日、9日 日本生物教育学会大会で実験講習会を開催
埼玉大学で開催された日本生物教育学会大会にて、高橋康弘教授、朝井計准教授、小竹敬久准教授、藤木友紀助教が、先端機器(DNA sequencer、MALDI-TOF/MS、共焦点レーザ顕微鏡)の解説とデモンストレーションを行い、13名の高校の先生が熱心に聴講されました。

12月22日 分子生物学科セミナーを開催
国立遺伝学研究所 集団遺伝研究部門の斎藤成也教授により「哺乳類の系統特異的進化を生じたゲノム変異の探索」と題した講演が行われました。

12月17日 分子生物学科セミナーを開催
理化学研究所脳科学総合研究センターの林康紀博士により「シナプス可塑性の分子機構」と題した講演が行われました。二光子イメージングと分子生物学を組み合わせることによって明らかになってきた、シナプス反応増強のメカニズムを概説していただきました。

12月16日 東京薬科大学生命科学部でのセミナー
是枝晋講師が、12月16日に、東京薬科大学生命科学部にて、主に大学院生を対象に、「水不足に適応した光合成-多肉植物型酸代謝のしくみ」と題してセミナーを行いま した。

11月29日 埼玉県立越谷北高校での出張授業
11月29日埼玉県立越谷北高校(越谷市)において、仲本準准教授が「タンパク質の世話役・分子シャペロン」という演題で模擬講義を行いました。2年生の学生38名を対象に90分間話しました。 生徒たちは非常に熱心に授業に参加し、とても有意義な時間を持てました。

11月27日~12月25日 放送大学埼玉学習センターにて面接授業
大西純一教授が、12月4、11、25日に「生命の進化と人類の課題」(全8コマ)と題した面接授業を10名の受講者に対して行いました。仲本準准教授は、11月27日及び12月4日に「蛋白質の世話役・シャペロン」(全8コマ)と題した面接授業を21名の受講者に対して行いました。

11月27日 博士課程学生が学会ポスター賞を受賞
植物分子生理研究室の山岡靖代さん(D3)が、11月26日-27日に京都大学(宇治キャンパス)で開催された第23回植物脂質シンポジウムにおいてポスター賞を受賞しました。植物生体膜で存在量の少ないリン脂質であるホスファチジルセリンが、花粉の成熟に重要な働きをしていることを明らかにした点が高く評価されました。

11月24日 就職セミナーを開催
本学科・大学院を卒業した八巻悟史氏((株)資生堂 勤務)をお招きして、学科在学生、大学院在学生の就職活動支援を目的とした就職セミナーを開催しました。演題は「2002年就職氷河期を越えて企業研究者として学んだこと、伝えたいこと」で、学生・教員約30名が出席しました。講演内容は、ご自身の就職活動体験談、企業と大学の研究活動の特徴、在学生へのメッセージ、等の多岐にわたり、ご講演後は出席者との活発な質疑応答が行われました。大学の卒業研究等で学ぶ、文献・情報調査、自分で仮説を立てて実験すること、結果の考察、といったプロセスは企業での活動でも同じであり、必須であるとのお話が印象的でした。

10月2日 佐藤栄学園・花咲徳栄高等学校生を対象に体験実習を実施
佐藤栄学園・花咲徳栄高等学校の生徒(32名)が参加した体験実習で、西田生郎教授が「ラムダファージDNAの制限酵素による解析」の実習指導、および「遺伝子くみかえ植物」について講演を行いました。

9月27日 県主催の工業イノベーションスクールにて講演
県主催の工業イノベーションスクールの一環として、大西純一教授が「食と健康」と題した講演を行いました。一般企業の人(および埼大職員)14名を対象に、成人病・ガンを予防するには、肥満を防ぐ食事と運動、カロリー制限が寿命を伸ばす、といった話をしました。

9月25日 佐藤栄学園・花咲徳栄高等学校生を対象に体験実習を実施
佐藤栄学園・花咲徳栄高等学校の生徒(32名)が参加した体験実習で、西田生郎教授が「バターとマーガリンからの油脂抽出とその成分比較」について指導しました。

9月17日 分子生物学科セミナーを開催
九州工業大学の坂本順司教授により「微生物の好気的エネルギー代謝の多様性 - グラム陽性細菌の呼吸鎖を中心に -」と題した講演が行われました。微生物の呼吸鎖の多様性に関する最新知見は大変興味深く、講演終了後には質疑応答が活発に行われました。

9月14日 企業見学会を実施
学科3年生、大学院生を対象とした企業見学を行いました。参加者は28名で、千葉県野田市のキッコーマン(株)の工場を訪ねました。しょうゆ造りの歴史・作業工程の概要を説明していただき、実際のしょうゆ造りの現場を見学させていただきました。引き続き、研究本部を訪ね、最近の研究成果についてご説明いただきました。参加学生からは研究開発状況、等に関して活発な質問がありました。

 

 

9月10日 小竹敬久准教授が日本植物学会奨励賞を受賞
小竹准教授が、中部大学で開催された日本植物学会第74回大会において、第7回植物学会奨励賞を受賞しました。受賞研究テーマは、「植物特有の糖ヌクレオチド代謝経路の解明」です。多糖類の原料である糖ヌクレオチドを合成する酵素について、従来の常識を覆す諸性質を示すことを明らかにした点が高く評価されました。 昨年は日原准教授が受賞しており、分子生物学科のスタッフが2年連続で受賞しました。

9月6日~  5大学連携の静岡大学理学部の学生が研究室体験
9月6日から1週間、静岡大学理学部生物科学科3年の植田さんが分子生物学科代謝学研究室(仲本準准教授)において、「分子シャペロンの精製と機能解析」というテーマで研究体験をしました。静岡大学は、理数学生応援プロジェクトの一つとして「(学生に自主性とたくましさを会得させることを目的とした)武者修行プログラム」を始めましたが、植田さんは、このプログラムで派遣された学生さんです。

9月4日 科学者の芽育成プログラム ジュニアセミナーを開催
「科学者の芽育成プログラム」の一環として、小中学生を対象に西田生郎教授がジュニアセミナー「遺伝子くみかえ植物ってなんだろう?」を実施しました。セミナーでは、インターネットのクイズも交えながら、遺伝子くみかえ植物について分かりやすく解説しました。関連サイト:http://www.mirai.saitama-u.ac.jp/archives/1829

8月26日 ビール工場を見学
就職支援の一環として企業見学を実施しました。引率教員2名を含めて、分子生物学科の4年生を中心に、大学院生を交えて総勢39名で、茨城県内の2つのビール工場、(キリン・アサヒ)を訪ねました。整備された見学コースと内容で、両社のビール製造に関するこだわりやエコロジーへの関心など、興味深い話を聞くことができました。見学コースの最後にはビールの試飲もあり、ふだん味わうことのできない出来立てのビールのうまさに皆感激しました。

8月17日、18日 大学院博士前期課程の入学試験を実施
平成22年度埼玉大学大学院理工学研究科分子生物学コースの入学試験が、8月17日(火)(筆答試験)、18日(水)(面接試験)の2日間実施されました。分子生物学科の学部4年生の多くが、他大学の志願者とともに試験に臨みました。27名の志願者があり、23名が合格しました。

8月1日、30日 理学部大学説明会を開催
副学長の挨拶の後、学科長による分子生物学科の教育研究、卒業・修了後の進路や入試説明を行いました。その後、分子生物学科のある理学部3号館に移動し、学科教員総動員で学科内見学を行いました。見学の最後は学科の研究内容紹介のポスターを展示した学生実験室で、教員や大学院生たちが、見学者の質問に答えました。個別相談会も行いました。猛暑の中、1日は午前午後に2回の説明会が行われ、約200名の参加者があり、午前の部一回限りの30日も155人もの見学者が訪れました。

 

7月21日 分子生物学科バーベキューパーティーを開催
秋が瀬公園にて分子生物学科バーベキューパーティーを開きました。酷暑の中、52名の学科教員・学生が集い、焼きそばやグリルに舌鼓を打ち、親交を深めました。

7月12日 都立昭和高校 ・ 7月15日 「夢ナビライブ2010」での出張講義
7月12日都立昭和高校(昭島市)において、そして、7月15日「夢ナビライブ2010」(多数の国公私立大学の合同進学ガイダンス、東京国際フォーラム、フロムページ社主催)において、大西純一教授が、理学部の紹介を兼ねて、「生命と地球環境の共進化」という標題で模擬講義を行いました。

6月24日~8月29日 「世界環流プログラム」で韓国からの留学生が滞在
韓国ポハン工科大学のBAK Gwangbae君とLee Injik君が植物分子生理研究室に滞在し、植物脂質に関する実験技法を学んでいます。英語でのセミナーを開いたり、学科バーベキューなどにも積極的に参加して、分子生物学科の学生とも交流を深めています。

6月24日~  高校1年生が研究室での実験にチャレンジ
22年度「科学者の芽育成プログラム」の一環として、西武学園文理高校1年生の大野ひかりさんが、大西教授の研究室で、「DNAを調べて種を同定してみよう」と題した実験に取り組んでいます。自分が採集してきたキノコからDNAを取り出して、その一部の塩基配列を決定し、種の同定をするというもので、6月24日から9月までの週末や休暇期間を利用して実験を進めています。8月16-18日に東京大学で行われた平成22年度未来の科学者養成講座全国受講生発表会では、「rDNA塩基配列によるキノコの種決定」という演題で成果発表しました。また、同じ内容を、9月4日の埼玉大学内の未来の科学者プログラム(サイエンスカフェ)の中でも発表しました。

6月1日~6月4日 仲本準准教授が海外出張
仲本準准教授が韓国で開催された第8回ストレス応答の分子生物学に関する国際ワークショップ(The 8th International Workshop on the Molecular Biology of Stress Responses)で"Function of prokaryotic Hsp90, a forgotten chaperone"というタイトルの招待講演を行いました。このワークショップは、ストレス・シャペロン研究分野で最も権威のあるCSSIが後援する隔年開催の国際会議です。会議後には、韓国の名門校の一つである成均館大学薬学部を訪問しました(写真)。

5月26日 分子生物学科セミナーを開催
東京大学大学院理学系研究科生物科学専攻の平野博之教授により、「花の形づくりの遺伝的制御機構 -その保存性と独自性-」と題した講演が行われました。

4月27日 分子生物学科セミナーを開催
平成13年度に本学科の博士課程を修了し、現在は香川大学医学部分子微生物学研究室で助教を務めている鈴木基生博士によるセミナーが開催されました。ウェルシュ菌の毒素でガス壊疽時の感染巣拡大に関与すると考えられているμ-toxinの分子生物学的研究と、米国Robert Wood Johnson Medical Schoolの井上正順教授の研究室に留学した際の成果である単一タンパク質生成(SPP)システムのその後の発展についてのお話をして頂きました。

4月6日 平成22年度分子生物学科新入生歓迎会 
今春、分子生物学科に43名の学生が入学しました。そのうち1名は中国からの留学生です。4月6日(火)、新入生ガイダンスが行われ、ガイダンス終了後には、理学部3号館内の実験設備・研究室や研究内容を教員が案内・説明する館内ツアーが行われました。その後分子生物学科の教職員による新入生の歓迎会が理学部3号館にて開催されました。歓迎会では軽食をとりながら懇話するとともに、新入生や教職員の自己紹介がたっぷりと時間をとって行われ、互いに親睦を深めました。

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