講演会&セミナー 2023年度
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今後のセミナー予定
セミナー記録
2024年 1月 11日 (木) 15時- 分子生物学科セミナー
演者:加藤 一希 博士(東京医科歯科大学 統合研究機構 分子機構免疫学分野 テニュアトラック准教授)
題目:プロテアーゼ型CRISPR-Cas酵素の発見と
細胞操作技術への応用
CRISPR-Cas機構は原核生物のもつ獲得免疫機構であり、これまでに多彩な酵素活性を示すCas酵素が発見され、例えばCas9を用いたゲノム編集など様々な技術開発に応用されてきた。私は新規Cas酵素として Cas7-11-Csx29複合体がRNA依存性プロテアーゼ活性を示すことを発見した(Kato et al, Science, 2022)。すなわちCas7-11-Csx29複 合体はガイドRNAと配列相補的な標的RNAを認識すると活性化し、特定のタンパク質を基質としてプロテアーゼ切断する。Cas7-11-Csx29 複合体を利用することで、特定のRNAをプロテアーゼシグナルに変換することが可能であることから、Cas7-11-Csx29はさまざまな新規ツールへの応用が期待される。本セミナーではCas7-11-Csx29のプロテアーゼ活性発見に至るまでの経緯と、Cas7-11-Csx29のRNA検出技 術や細胞操作への活用についても紹介する。 ポスター
参考文献
Kato K et al. "RNA-triggered protein cleavage and cell growth arrest
by the type III-E CRISPR nuclease-protease” Science, 378(6622):882-889
(2022)
Kato K et al. “Structure and engineering of the type III-E CRISPR-Cas7-11
effector complex” Cell, 185, 2324-2337 (2022)
核酸ではなく、タンパク質を標的とするCasタンパク質を発見されたので、
ご紹介していただきます。ぜひご参加ください!
2023年 6月 12日 (金) 15時- 戦略研究センター・グリーンバイオサイエンス研究領域共催・分子生物学科セミナー
演者:Kim L. Johnson博士(オーストラリア・La Trobe大学)
題目:How do plants feel? Sensing at the plant cell surface to regulate structure and function
Kim L. Johnson博士は、細胞壁などの細胞表面に存在する分子に着目して、 植物の成長や環境応答におけるそれらの役割を研究されています。
皆様奮ってご参加ください。 ポスター
2023年 5月 18日 (木)17時- 戦略研究センター・グリーンバイオサイエンス研究領域共催・分子生物学科セミナー
- 演者:吉見 圭永 博士(ケンブリッジ大学・生化学科・博士研究員)
題目:マンナン多糖の構造多様性と機能の関係に迫る ポスター