カリキュラム

分子生物学科のカリキュラムでは、1年生次に基盤科目の他、分子生物学の基礎となる勉強をします。2年生次に、分子生物学と生化学の講義を受け、基礎的な実験技術を学びます。3年生次には、講義・実習とも、より高度な専門的内容となり、4年生になると、1年間かけて卒業研究に取り組みます。卒業研究では、第一線の研究に実際に参加することにより、専門の研究を通じて、科学者としてどのように学問の形成に貢献できるのかを学びます。多くの卒業生はさらに引き続いて、修士課程でも研究を積み重ね、専門の論文を発表してゆくことになります。また、分子生物学科では、中学校教諭1種免許状と高等学校教諭1種免許状 の取得が可能です。

分子生物学科で過ごす4年間については、「高校生ひろば」内 「大学生活 」 もご覧下さい。

以下は、分子生物学科の専門科目群についての解説です。

初年次専門科目群

目標:生化学・分子生物学の専門的知識学習の基礎となる基本知識を修得し、また、語学力・作文力を養成する。

科目名:1年次専門科目(分子生物学基礎、生物英語I、生物物理化学、基礎生化学、基礎分子生物学、基礎細胞生物学、微分積分学基礎I、力学基礎、化学基礎、理工学と現代社会)

2年次専門科目群

目標:生体分子とエネルギー、ならびに遺伝情報の保存・複製に関する生化学的・分子生物学的理解を深め、より高次の生命現象を学習するための基礎知識を涵養する。また、生化学・分子生物学の基礎実験にとりくみ、学習知識を実践し、基本的実験技術を修得する。

科目名:2年次専門科目(分子生物学概説、タンパク質生化学、糖質生化学、エネルギー代謝、遺伝物質の構造と複製、酵素学、生物英語II、脂質生化学、基礎生物学実験、基礎生化学実験)

3年次専門科目群

目標:細菌や植物などのモデル生物について、高次の生命現象や生体複合体の機能・分子構築に関して、生化学的・分子生物学的理解を深める。ゲノム情報を理解し利用するための基礎知識を習得する。また、専門性の高い生命科学実験に取り組み、学習知識を実践し、研究に対する興味を高める。

科目名:3年次専門科目(遺伝情報発現、植物分子生理学I、植物分子生理学II、分子細胞学、ゲノム生物学、、分子生物科学実験I、分子生物科学実験II、分子生物学特別講義I~IV、生命科学I~IV)

4年次専門科目群

目標:生化学・分子生物学の研究分野で未知の課題に取り組み、課題の実験的検証と関連論文の読破により、思考力、分析力、判断力を養う。また、研究成果を卒業論文としてまとめ、公開プレゼンテーションすることにより、4年間の学習成果の質を最終判定する。

科目名:4年次専門科目(卒業研究、糖鎖科学演習、代謝学演習、分子細胞学演習、細胞生化学演習、環境生物学演習、遺伝子発現学演習、植物分子生理学演習、タンパク質科学演習、細胞情報学演習、分子微生物学演習)

分子生物学科の講義は、大部分を学科所属の教員が担当していますが、専任教員でカバーしきれない分野の講義は全国の大学や研究所の先生にお願いしています。講義内容に関しては、電子シラバス をご参照ください。

大学院の分子生物学コース(理工学研究科博士前期課程生命科学専攻分子生物学コース)では研究室に所属して「特別研究」に取り組みます。「輪講」は研究室のゼミナールであり、1つの輪講を2年間履修します。分子生物学コースではこれらに加えて専門的な講義を履修します。隔年で開講される「分子生物学特論1~4」は、分子生物学・生化学分野の第一線で活躍する他大学の研究者による講義です。「生命科学特別講義」では、研究内容について学生同士で議論します。2年間の研究活動の集大成として修士論文を執筆し、研究プレゼンテーションを行います。各研究室における研究内容については、「研究グループ紹介」をご覧ください。

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